CBDを使うとキマる?ハイになる?CBDにまつわる噂について解説!

今回の記事は、「CBDを使うとキマる?CBDの安全性について知りたい」という方のためのブログです。

この記事で分かること

①CBDを摂取してもハイにならない理由

②CBDの安全性について

CBDを使うとキマる?ハイになる?CBDにまつわる噂について解説

 【CBD】は大麻草から採れる【カンナビノイド】と呼ばれる成分の一つですが、多くの方がイメージするような精神作用(いわゆるハイの状態)・乱用性・中毒性はありません。しかし、日本で話題となっているCBD商品について、摂取するとハイになるのでは?と言われているのも事実です。本日はそのようなCBDにまつわる噂について解説していきます。

【①CBDを使うとキマる?ハイになる?

⑴CBDを摂取してもハイ(キマる)にならない

 CBD製品はオイルでもリキッドでも、使用してハイになることはありません。なぜならCBDには向精神作用がないからです。CBDはむしろ、気分を落ち着かせて自律神経を調整したりします。

⑵CBDがキマると言われている噂の真相

 日本で話題となっているCBD商品について、摂取するとハイになるのでは?と言われている要因の1つは、CBDの原材料が『麻(大麻)』由来であるからです。大麻は大きく分けてTHCとCBDという2つのカンナビノイドが含まれます。そのうちのTHCはハイになりますが、CBDは化学構造式も性質も違うものですのでハイになりません。

 しかし、CBNなどの一部のカンナビノイドはTHCと似たような感覚をもたらすと言われています。

CBNについては過去の記事を参考にしてみてください。

【CBNとは?CBDとの違いや効果を解説】

⑶CBDの安全性について

 CBDはハイになるものではありませんが、副作用もないと断言することはできません。水にも致死量があるように、過剰摂取や個人の特性によって副作用が起こる可能性もあるからです。CBDは薬とは違いますが、市販薬にも副作用についての注意書きが必ず記載されています。

 CBDにも副作用がいくつか報告されており、その代表的な事例として挙げられているのは『口の渇き』や『吐き気』、『下痢』などの報告です。CBDとそれらの副作用の因果関係は未だ不明であり、低品質なCBD製品との関連が有力説です。しかし、それらのほとんどは軽度であり、正しく処置すれば問題ありません。

『口の乾き』

CBDは間接的にCB1とCB2受容体(※9)に結合しますが、それらの受容体が活性化すると唾液の量が減少することが分かっています。

CBDを摂取して口が乾いたら、水分補給をしたり、耳の後ろをマッサージするなどで対策できます。

(※9) 唾液腺にも存在する

『吐き気』

CBDには吐き気や悪心を抑制する効果があると言われています。しかし、CBDを摂取したことによって吐き気を感じる方もいらっしゃいます。

その場合、CBDの過剰摂取か、ベースオイルが体に合っていない可能性がありますので、量を減らしたり、エディブル製品に変えてみるなどで対策できます。

『下痢』

CBDオイルには、CBDを希釈するためのベースオイルが含まれています。

代表的なベースオイルは、ココナッツオイルやオリーブオイルなどで、特にココナッツオイルは人によってアレルギーがあったり、胃腸への負担が大きかったりします。

例えば、ココナッツオイルは動物用のCBDオイルには不向きだと言われています。

特に、経口摂取する量が多い場合、下痢になる可能性が高いです。

しかし、人間はあまり過剰に意識する必要はなく、もしそのような症状が起こった場合、量を減らしたり、製品の種類を変えてみるなどで対策できます。

基本的にCBDは安全に使用できるということが研究でも明らかになっており、適切な用量を守れば毎日摂取することが可能なものです。

過去にCBDを使う前に知りたいことという記事を書いていますので、そちらも参考にしてみてください。

【CBDを使う時の注意点とは!?使う前に必ず知りたいこと!】

【②そもそもCBDとは何か?

⑴CBDは植物性由来の成分

 【CBD】は大麻草から採れる【カンナビノイド】と呼ばれる成分の一つですが、多くの方がイメージするような精神作用(いわゆるハイの状態)・乱用性・中毒性はありません。その証拠に、CBDは日本でももちろん合法で、WHOや日本の厚生労働省がCBDに対する安全性や有用性を担保しています

 2021年頃から日本でも一般認知され始めたCBDは、その効用の広さから医療・健康・美容業界からも注目を集めている最先端の成分です。CBDは主にリラックス効果を引き出したり、海外では癌の治療薬としても使われる一方で、最近では保湿効果やアンチエイジング効果、にきびや湿疹といった肌トラブルを改善する働きが認められ、CBD入りの化粧水やクリームが大人気の商品となっています。2022年にはグミでお馴染みのU-HA味覚糖がCBDとコラボしたり、街中の自動販売機でCBDドリンクを見かけることが多くなり、今後ますます認知度が高くなっていくと思います。

⑵リラックス効果のある成分

 CBDは主に「リラックス(抗鎮静作用)」「ストレス軽減(抗不安作用)」「美肌・保湿効果(抗炎症作用・抗酸化作用)」といった効果があります。実際に、グーグルなどで「CBD リラックス」と検索するといろんな情報が出てきますが、CBDがなぜそのような効果を持つのか、ポイントを2つにまとめてみました。

①CBDが身体のバランスを整えるから

 人間の体内には、自分の身体を調節するエンド・カンナビノイド・システム(以下ECSと略称)と呼ばれる機能が備わっています。

 ECSは外部からの肉体的・感情的・心理的なストレスを受けたときに、体内のバランスを取り戻すと同時に、肉体的な快感や活力、健康状態を調整するということが研究で分かっています。ECSは人体の制御装置と表現されたりもします。ところが、このECSを動かすために必要な「カンナビノイド」は、加齢やストレス、栄養不足などによって数が減少してしまいます。ECSの働きが弱るとカンナビノイド欠乏症という状態になり、それが様々な疾患につながることも明らかになりました。

 実は、私たちの体内には内因性カンナビノイドと呼ばれるCBDに似た物質を持っており、普段はそれを利用してECSを働かせています。CBDは植物性カンナビノイドと言います。

ECSの乱れによって生じる体の不調

自律神経機能の不調

不定愁訴

うつ病

アルツハイマー

糖尿病

心臓病

アレルギー

線維筋痛症(全身の筋肉や関節などの痛みやこわばり)

偏頭痛

 カンナビノイド欠乏症には植物性カンナビノイドであるCBDが有効であると言われており、外部からサプリのように摂取してあげることで、ECSの働きをサポートしてくれます。

ECSについてもっと知りたい!という方は、過去のブログを参考にしてみてください。

【ECSって何?体への影響やCBDとの相性など解説】

CBDの摂取方法について知りたい!という方は、過去のブログを参考にしてみてください。

【直接?食事に入れる?CBDを摂取する方法は?CBDオイルの摂取方法を紹介】

②CBDが自律神経を整えるから

 CBDはセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与え、自律神経を整えてくれます。この仕組みが、CBDにストレス緩和やリラックス効果があると言われる理由です。長期間の不安感やストレスは、自律神経の乱れや、うつ病などの精神疾患につながる可能性があり、さらに、ECSを正常に働かせるカンナビノイドも減少させてしまいます。CBDがもたらす不安感の解消やリラックス効果、ストレス緩和は、自律神経の乱れを整えます。

CBDと自律神経については過去のブログを参考にしてみてください。

【自律神経を乱さないための習慣】

⑶CBD商品の種類

 CBDにはたくさんの種類の商品があり、CBD商品に含まれているCBDの量、性質、体の部位による吸収率の違いなどを考えて製品選びをする必要があります。しかし、基本的に「CBD商品は食べる、塗る商品がある」ことと、「CBDは自分がリラックスしたいときに摂取する」の2点を覚えておけば大丈夫です。

主なCBDアイテム

CBDオイル

CBDエディブル(グミ、チョコ、アメ、タブレット)

CBDバーム(クリーム、リップ)

CBDバスボム(入浴剤)

CBDスキンケア(フェイシャルマスク、美容液)

CBDの摂取方法や各商品の違い、摂取量の目安なども過去の記事で書いていますので、ぜひ参考にしてみてください

【CBDってどれくらい摂取すればいいの?適量や目安、タイミングを解説】

【直接?食事に入れる?CBDを摂取する方法は?CBDオイルの摂取方法を紹介】

【オイルとグミはどっちがいい?自分に合うCBD製品が知りたい。CBD製品による吸収率の違いを解説】

 CBDオイルやエディブルはそのまま食べて使います。胃や口腔の毛細血管から吸収され、体の内側全体からリラックス効果を引き出します。

 CBDバームやスキンケア商品は、CBDが肌に作用することで局所的な痛みや炎症の改善が期待できます。

 CBDはネットで購入することもできますが、初めての方は不安もあると思います。最近ではCBDの専門店やCBDカフェも関東を中心に見かけるようになりましたし、自身の悩みを相談するとおすすめの商品を紹介してくれたり、テイスティングができる店舗もありますので、ぜひ足を運んでみてください。

【③補足と注意事項】

 現在、持病などで薬を服用している方は、カンナビノイド製品を使用する前に必ず主治医に相談してください。

 CBDは薬ではありませんが、『薬物相互作用』を起こす場合があります。市販薬を含め、薬は肝臓の酵素によって代謝されます。CBDはその酵素の働きを阻害するため、結果的に服用中の薬が体内で作用する時間を長くする可能性があります。これは果物のグレープフルーツでも起こる可能性があると言われています。

 服用中の薬が効き過ぎてしまうことを避けるために、カンナビノイド製品を使用する前に必ず主治医に相談してください。

 特に、CBDの摂取が1日100mgを超える場合は、下記のような医薬品との相互作用に注意して、使用前に主治医に相談することが必要です。

ベンゾジアゼピン、抗うつ薬、抗精神病薬、麻酔薬、ステロイド、免疫抑制剤、抗凝固剤、スタチン、抗不整脈薬、カルシウム拮抗剤など