CBDは血圧を下げるの?血流を良くするの?CBDと血流の関係を解説

「CBDは血圧を下げるの?」

「CBDは血流が良くなるの?」

今回の記事は、そのような疑問を解決する内容になっています。

CBDと血流の関係

①CBDは血圧を下げるのか?

②血行が整うことのメリット

③補足と注意事項

【初めに】

高血圧や血行不良は、常に私たちの身近にある問題です。

少し長いですが、血行についての理解を深めることで今後の生活習慣が変わり、健康寿命を伸ばすことができますのでお付き合いください。

日本の高血圧患者は4300万人いると推定されており、それは人口の約3人に1人が当てはまるという計算になります。

高血圧は、年齢を重ねるごとに起こりやすい病気ではあります。しかし、『男性では、30代でも5人に1人、40代では3人に1人が高血圧と言われており』、

『女性でも50代から高血圧患者が増え始め、60代以降では50%を超えています』。

女性は、更年期後にエストロゲン(※1)の減少によって高血圧を発症しやすいと考えられていますが、社会で働く女性が増えてきた現代では、女性にとっても大きな問題になっています。

基本的に、血圧は様々な要因によって変動するものだと考えられています。健康であっても激しい痛みや精神的な緊張などにより、血圧が正常値を逸脱することはありますが、一時的な血圧上昇であれば問題はありません。

問題は、慢性的に血圧が上がったままの状態になっていることです。

高血圧を放置すると、動脈硬化によって脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病などを発症する可能性が非常に高くなり、その上、様々な合併症も起こりやすくなると言われています。さらに、生活習慣などによって血の健康状態が悪くなると、それを押し出そうとして血圧はさらに高くなります。

そもそも血圧とは、血液が血管の内側を押す圧力のことです。血液は細胞に酸素と栄養を届けるため、本来、血液が勢いよく流れることは良いことですが、長期間その状態が続くと、血管の内側がダメージを受けます。そしてそれが心臓病や脳の病気を引き起こしてしまいます。

日本人の高血圧症患者の原因は生活習慣によるものがほとんどであると考えられています。

①ストレス

②塩分の多い食事

③喫煙や飲酒

④運動不足や肥満

⑤遺伝

などの要因が組み合わさって起こるもので、日本人に高血圧患者が多いのも納得ではあります。

<血圧の正常値>

・家庭血圧:115/75mmHg未満

・診療室血圧:120/80mmHg未満

高血圧と呼ばれる数値は、平常時の最高血圧値が140mmHg以上、最低血圧値が90mmHg以上を指します。

男女別、年齢別の血圧の正常値は以下のリンク先を参照してみてください。

【①CBDは血圧を下げるか】

現時点で、CBD は心拍数や血圧に影響を及ぼさないと考えられており、CBDが血圧を下げることについての断言はできません。しかし、ストレス下に置かれた動物の実験においては、CBDが心拍数や血圧を低下させるということが明らかになっています(※1)。

さらに別の研究(※2)では、CBDが循環器系(※3)に良い影響を与えると報告されています。これは、CBDが動脈に直接作用し、急性の血管弛緩を起こす事によるものだそうで、例えば、高血圧と密接に関わっている、高血糖による血管の損傷に対する保護としても作用します。

つまり、人間が循環器系に何かしらの異常をきたしている場合、CBDが血圧を下げ、高血圧の予防や改善ができたり、逆に血管弛緩を促したりする可能性があります。

(※1)http://cannabis.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20200921103710-DB754AC13A95C5E225F5538C81E58E6C430926661E31BAE9EA764C859E33ECBA.pdf

(※2) British Journal of Clinical Pharmacology誌

(※3) 体液を体内で輸送し循環させる働きを行う器官の総称

CBDが血圧に影響すると考えられている理由の1つは、脳内に存在するセロトニン受容体(※4)への作用です。それが活性化することで、血圧や心拍数、体温などの調節、そして疼痛を軽減する効果などが期待できます。

それに加え、脳卒中によって傷つけられた組織の修復、心筋機能障害や心不全の改善、心筋梗塞の予防など、CBDが循環器系に良い影響をもたらす可能性について、いくつも論じられています。

(※4) セロトニン受容体5-HT1A

【②血流が整うことのメリット】

血圧は、高くなりすぎても低くなりすぎても人体に悪い影響を与えますが、CBDはどちらの場合でも、正常値に近づける可能性があります。

血行不良の改善は、循環器系に影響するだけでなく、肌質やむくみの改善も見込めます。それは血液が運ぶ酸素と栄養が全身に行き届くことを助けるためです。さらに、代謝が良くなることでダイエット効果も見込めます。

①肌質の改善

②むくみの改善

③ダイエット効果

④冷え性予防

⑤肩こり予防

など、血行が良くなることのメリットはとても多いです。

運動不足気味になっていたり、厳しい寒さが続くと血行不良が起こりやすくなるため、生活習慣の改善をベースにCBDを摂取することをおすすめします。

朝起きるのが辛い、倦怠感が続くと言った場合も、血行が関わっている可能性が大いにありますので、この機会に生活習慣の改善とCBD摂取を検討してみてはいかがでしょうか。

【③補足と注意事項】

CBDは血圧を低下させる可能性がありますが、高血圧の改善には生活習慣の見直しを行うことが非常に大切です。CBDを摂取する前に、塩分や油分が多い食事、飲酒量に注意し、日常的に運動をする習慣を大切にしてください。

逆に、低血圧気味の方は、CBDが血管弛緩を起こすということを覚えておきましょう。それがストレスに起因している場合は、CBDの摂取が低血圧の改善に役立つ可能性もあります。

現在、持病などで薬を服用している方は、CBDを使用する前に必ず主治医に相談してください。

CBDは薬ではありませんが、『薬物相互作用』を起こす場合があります。

市販薬を含め、薬は肝臓の酵素によって代謝されます。CBDはその酵素の働きを阻害するため、結果的に薬が体内で作用する時間を長くします。

これは果物のグレープフルーツでも起こる可能性があり、他の薬が効き過ぎてしまうことを避ける必要があります。

特に、CBDの摂取が1日100mgを超える場合は、下記のような医薬品との相互作用に注意して、使用前に主治医に相談することが必要です。

ベンゾジアゼピン、抗うつ薬、抗精神病薬、麻酔薬、ステロイド、免疫抑制剤、抗凝固剤、スタチン、抗不整脈薬、カルシウム拮抗剤など

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