今話題のCBDオイルの効果とは?CBDってどんな人が使ってるの?徹底解説

CBDってどんな効果があるの?

①CBDが持つ作用

②CBD使用者に多い悩み

③補足と注意事項

【①CBDが持つ作用】

CBDには以下のような作用があると言われており、日本や海外での研究も盛んに行われています。

①自律神経や不眠症を改善する  「抗鎮静作用」

②不安感やうつ症状を緩和する  「抗不安作用」

③肩こりなどの慢性痛を緩和する 「抗炎症作用」

人間の体は、『アナンダミド』と呼ばれる体内物質を生成します。

『アナンダミド』は至福物質と言われており、人体の神経機能を円滑に働かせる機能があります。

それが不足してしまうと、自律神経失調症・不眠症・筋肉の硬直など、体に不調が起きやすくなるということが数多くの研究で報告されています。

その『アナンダミド』は、CBDと分子構造が非常に似ており、人体が生成する『内因性カンナビノイド(※1)』として認識されています。

(※1)CBDは植物性カンナビノイド

『アナンダミド』は、例えば、人間関係や怪我、紫外線などといった外的ストレスによって減少することが分かっており、実際に、PTSD(※2)患者は『内因性カンナビノイド』の数値が低いということが海外の研究で明らかになっています。

CBDは、減った『アナンダミド』を補い、さらにそれを分解する酵素の働きを阻害します。それによって脳内の『アナンダミド』が留まり、自律神経失調症・不眠症・筋肉の硬直などが改善されると考えられています。

(※2)心的外傷後ストレス障害

CBDは、睡眠やうつ症状を調整する『セロトニン』にも関与しています。

『セロトニン』を処理する体内の受容体(※3)を活性化させて、抗不安作用をもたらします。この受容体が効果を発揮する領域には、睡眠の調整・不安・疼痛知覚・悪心・食欲なども含まれます。

『セロトニン』は、心身をリラックスさせ緊張をほぐしたり、血管を広げて血圧や心拍数を下げたりする『幸せホルモン』として知られています。

(※3)セロトニン受容体5-HT1A

また、CBDは『アデノシン』にも関与し、抗不安作用と抗炎症作用をもたらします。『アデノシン』の分解を遅らせることで、脳中の濃度を高めると考えられています。

『アデノシン』は眠気を引き起こす「疲労物質」と言われており、人間がエネルギーを消費して疲労することで産生され、脳に蓄積されます。

睡眠状態になると脳の『アデノシン』が使用され、それが使い終わると、脳が覚醒状態に移行すると考えられています。

一般的に、『アデノシン』はカフェインに反応することで知られており、そのカフェインにも鎮痛作用・倦怠感を取り除く効果があるため、馴染みのある方も多いかと思います。

CBDが持つたくさんの効果が使う方を混乱させてしまう理由は、上記のようにCBDを初めとするカンナビノイドが体内の様々な物質に関係しているためです。

【②CBD使用者に多い悩み】

CBDは、体内にある『アナンダミド』や『セロトニン』をはじめとした抗不安作用を持つ物質を補ったり、体内に長く留まらせたりします。

そのことが、「長時間の睡眠」や「痛みの緩和」、「過敏になった神経の抑制」を助けると考えられています。

CBDを使用するきっかけの多くは、睡眠サポートやリラックス効果への期待です。

睡眠に関していうと、具体的に下記のような悩みを持つ方がCBDを使用しています。

①寝つきが悪くなる    「入眠障害」

②途中で何度も目が覚める 「中途覚醒」

③熟睡しても疲れが取れない「熟眠障害」

その他にも、CBD使用者は、頭痛・生理痛・慢性痛の悩みを抱えていることも多いように思われます。

睡眠は、私たちにとって非常に重要な役割(忘れることやリズムを作ること)を果たしています。

1日の睡眠が7時間以下の成人男性は、慢性病(※4)を発症する確率が高くなると知られています。かといって、処方箋睡眠薬を使用すると、副作用が強かったり、うつ病などを発症してしまう可能性も高いと言われています。

(※4)肥満、心臓病、糖尿病、関節炎、脳卒中、うつ病

CBDは睡眠導入薬ではないため、摂取しても直接的に眠りの状態に移行するわけではありません。しかし、私自身も含めた不眠に悩む方は、緊張しやすかったり、神経質すぎたりすることで不眠になっているというパターンがあります。

そのような方にとって、CBDの使用は検討に値するものであるとともに、不眠に対する根本的な解決が期待できます。

【③補足と注意事項】

現在、持病などで薬を服用している方は、CBDを使用する前に必ず主治医に相談してください。

CBDは薬ではありませんが、『薬物相互作用』を起こす場合があります。

市販薬を含め、薬は肝臓の酵素によって代謝されます。CBDはその酵素の働きを阻害するため、結果的に薬が体内で作用する時間を長くします。

これは果物のグレープフルーツでも起こる可能性があり、他の薬が効き過ぎてしまうことを避ける必要があります。

特に、CBDの摂取が1日100mgを超える場合は、下記のような医薬品との相互作用に注意して、使用前に主治医に相談することが必要です。

ベンゾジアゼピン、抗うつ薬、抗精神病薬、麻酔薬、ステロイド、免疫抑制剤、抗凝固剤、スタチン、抗不整脈薬、カルシウム拮抗剤など