ヘンプオイルって何?CBDオイルとはどう違うの?栄養素や効能などを解説!

 今回の記事は、「ヘンプオイルについて知りたい」という方のためのブログです。

この記事で分かること

①ヘンプオイルとCBDの違い

②ヘンプオイルの栄養素

③ヘンプオイルの効能

ヘンプオイルって何?CBDオイルとはどう違うの?栄養素や効能などを解説!

【①ヘンプオイル栄養素や効能とはCBDオイルとはどう違う?】

⑴ヘンプオイルとは

 ヘンプオイルとは麻の種子から採れる植物油のことで完全栄養食品と呼ばれています。成分の約80%が必須脂肪酸という植物油では最も脂肪酸の含有量が多いオイルで、クルミやナッツに似たコクのある風味が主な特徴です。CBDオイルは主に麻の実から取れ、ヘンプオイルは種子から取れます。成分は違うものとなります。

⑵ヘンプオイルに含まれる栄養素

 必須脂肪酸…ヘンプオイルにはオメガ6のリノール酸と、オメガ3のα-リノレン酸が含まれています。必須脂肪酸であるそれらは、摂取する際の割合が重要と言われています。厚生労働省が推奨するリノール酸とα-リノレン酸の割合は4:1ですが、ヘンプオイルはリノール酸とα-リノレン酸の割合が3:1と、元から理想的な割合となっています。スプーン1杯で1日に必要なオメガ3が摂取できます 

タンパク質…ヘンプシードは植物性タンパク質のエデスチンを含みます。麻の実だけに含まれるエデスチンは、液体に簡単に混ぜられるため、速く吸収され、消化しやすい構造であると言われています。

必須ミネラル…また、ヘンプオイルは鉄、亜鉛、マグネシウムなどの必須ミネラルも豊富で、特に鉄分、マグネシウム、亜鉛はスプーン大さじ3杯(30g)で1日に成人が摂取する量をカバーすることができます。

 その他にも、ヘンプシードオイルは他の植物油には含まれていないγ-リノレン酸を含んでいて、これはアレルギーやかゆみを抑える効能もあるため、海外ではアトピー性皮膚炎の治療にも用いられています。

⑶どんな効果があるのか?

 前項でほとんど解説してしまったのですが、ここでは必須脂肪酸の効果についてご紹介します。必須脂肪酸は私たちが生きるために必要不可欠なエネルギー源であり、ホルモンや細胞膜をつくる材料として使われています。 また、脂溶性ビタミン(ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKなど)の吸収を助けることで健康をサポートします。

 必須脂肪酸が不足すると、ホルモンバランスの乱れ、エネルギー不足、体力低下、皮膚炎などを引き起こす可能性があります。より具体的には皮膚の乾燥・脱毛・免疫不全などが挙げられます。

②そもそもCBDとは何か?】

⑴CBDは植物性由来の成分

 【CBD】は大麻草から採れる【カンナビノイド】と呼ばれる成分の一つですが、多くの方がイメージするような精神作用(いわゆるハイの状態)・乱用性・中毒性はありません。その証拠に、CBDは日本でももちろん合法で、WHOや日本の厚生労働省がCBDに対する安全性や有用性を担保しています

 2021年頃から日本でも一般認知され始めたCBDは、その効用の広さから医療・健康・美容業界からも注目を集めている最先端の成分です。CBDは主にリラックス効果を引き出したり、海外では癌の治療薬としても使われる一方で、最近では保湿効果やアンチエイジング効果、にきびや湿疹といった肌トラブルを改善する働きが認められ、CBD入りの化粧水やクリームが大人気の商品となっています。2022年にはグミでお馴染みのU-HA味覚糖がCBDとコラボしたり、街中の自動販売機でCBDドリンクを見かけることが多くなり、今後ますます認知度が高くなっていくと思います。

⑵リラックス効果のある成分

 CBDは主に「リラックス(抗鎮静作用)」「ストレス軽減(抗不安作用)」「美肌・保湿効果(抗炎症作用・抗酸化作用)」といった効果があります。実際に、グーグルなどで「CBD リラックス」と検索するといろんな情報が出てきますが、CBDがなぜそのような効果を持つのか、ポイントを2つにまとめてみました。

①CBDが身体のバランスを整えるから

 人間の体内には、自分の身体を調節するエンド・カンナビノイド・システム(以下ECSと略称)と呼ばれる機能が備わっています。

 ECSは外部からの肉体的・感情的・心理的なストレスを受けたときに、体内のバランスを取り戻すと同時に、肉体的な快感や活力、健康状態を調整するということが研究で分かっています。ECSは人体の制御装置と表現されたりもします。ところが、このECSを動かすために必要な「カンナビノイド」は、加齢やストレス、栄養不足などによって数が減少してしまいます。ECSの働きが弱るとカンナビノイド欠乏症という状態になり、それが様々な疾患につながることも明らかになりました。

 実は、私たちの体内には内因性カンナビノイドと呼ばれるCBDに似た物質を持っており、普段はそれを利用してECSを働かせています。CBDは植物性カンナビノイドと言います。

ECSの乱れによって生じる体の不調

自律神経機能の不調

不定愁訴

うつ病

アルツハイマー

糖尿病

心臓病

アレルギー

線維筋痛症(全身の筋肉や関節などの痛みやこわばり)

偏頭痛

 カンナビノイド欠乏症には植物性カンナビノイドであるCBDが有効であると言われており、外部からサプリのように摂取してあげることで、ECSの働きをサポートしてくれます。

ECSについてもっと知りたい!という方は、過去のブログを参考にしてみてください。

【ECSって何?体への影響やCBDとの相性など解説】

CBDの摂取方法について知りたい!という方は、過去のブログを参考にしてみてください。

【直接?食事に入れる?CBDを摂取する方法は?CBDオイルの摂取方法を紹介】

②CBDが自律神経を整えるから

 CBDはセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与え、自律神経を整えてくれます。この仕組みが、CBDにストレス緩和やリラックス効果があると言われる理由です。長期間の不安感やストレスは、自律神経の乱れや、うつ病などの精神疾患につながる可能性があり、さらに、ECSを正常に働かせるカンナビノイドも減少させてしまいます。CBDがもたらす不安感の解消やリラックス効果、ストレス緩和は、自律神経の乱れを整えます。

CBDと自律神経については過去のブログを参考にしてみてください。

【自律神経を乱さないための習慣】

⑶CBD商品の種類

 CBDにはたくさんの種類の商品があり、CBD商品に含まれているCBDの量、性質、体の部位による吸収率の違いなどを考えて製品選びをする必要があります。しかし、基本的に「CBD商品は食べる、塗る商品がある」ことと、「CBDは自分がリラックスしたいときに摂取する」の2点を覚えておけば大丈夫です。

主なCBDアイテム

CBDオイル

CBDエディブル(グミ、チョコ、アメ、タブレット)

CBDバーム(クリーム、リップ)

CBDバスボム(入浴剤)

CBDスキンケア(フェイシャルマスク、美容液)

CBDの摂取方法や各商品の違い、摂取量の目安なども過去の記事で書いていますので、ぜひ参考にしてみてください

【CBDってどれくらい摂取すればいいの?適量や目安、タイミングを解説】

【直接?食事に入れる?CBDを摂取する方法は?CBDオイルの摂取方法を紹介】

【オイルとグミはどっちがいい?自分に合うCBD製品が知りたい。CBD製品による吸収率の違いを解説】

 CBDオイルやエディブルはそのまま食べて使います。胃や口腔の毛細血管から吸収され、体の内側全体からリラックス効果を引き出します。

 CBDバームやスキンケア商品は、CBDが肌に作用することで局所的な痛みや炎症の改善が期待できます。

 CBDはネットで購入することもできますが、初めての方は不安もあると思います。最近ではCBDの専門店やCBDカフェも関東を中心に見かけるようになりましたし、自身の悩みを相談するとおすすめの商品を紹介してくれたり、テイスティングができる店舗もありますので、ぜひ足を運んでみてください。

【③補足と注意事項】

 現在、持病などで薬を服用している方は、カンナビノイド製品を使用する前に必ず主治医に相談してください。

 CBDは薬ではありませんが、『薬物相互作用』を起こす場合があります。市販薬を含め、薬は肝臓の酵素によって代謝されます。CBDはその酵素の働きを阻害するため、結果的に服用中の薬が体内で作用する時間を長くする可能性があります。これは果物のグレープフルーツでも起こる可能性があると言われています。

 服用中の薬が効き過ぎてしまうことを避けるために、カンナビノイド製品を使用する前に必ず主治医に相談してください。

 特に、CBDの摂取が1日100mgを超える場合は、下記のような医薬品との相互作用に注意して、使用前に主治医に相談することが必要です。

ベンゾジアゼピン、抗うつ薬、抗精神病薬、麻酔薬、ステロイド、免疫抑制剤、抗凝固剤、スタチン、抗不整脈薬、カルシウム拮抗剤など